綺麗な字になる偏と旁の関係〜字形を整えるためのコツ

綺麗な字になる偏と旁の関係〜字形を整えるためのコツ

漢字は基本文字と、基本文字の組み合わせなら成り立っています。時々、どの部類にも属さない漢字も見かけますが、我々が普段使う常用漢字はほぼこの法則に当てはまっています。

 

基本文字の組み合わせで最も多いのが偏と旁で成り立つ文字です。

 

偏と旁の文字は基本文字を並べれば良いというものではなく、時には字形を変形させたり、時には極端に小さく書いたりする必要があります。

 

ここでは、綺麗な字になる偏と旁の関係東京して、数パターンの偏と旁の関係をご紹介します。

 

 

木偏

 

※木偏の書き方と字形の整え方

 

木偏は『木』が偏に転じたものです。木をそのまま書けばいいというものではなく、形を変えてあげる必要があります。ちなみに2画目の縦画は跳ねてもOKです。

 

※『松』と『村』の書き方を分析

 

木偏は4画目が点に変わり、右端を揃えます。縦画に対して、左側を長く、右側は短くなります。図のような△がイメージです。

 

『松』は木偏に対して上下に空間が生まれます。『村』は木偏と上下が大体揃っています。木偏にはこのように旁を書き分けていきます。

 

 

禾偏

 

※禾偏の書き方と字形の整え方

 

禾偏はその名のとおり木の上にノが付いた文字です。ノは立てないことがポイントで、極端に倒します。そして2画目の横画を長くします。

 

5画目を点に変えて、やはり右側を揃えます。

 

※『私』と『秋』の書き方を分析

 

『私』は禾偏に対して上下の空間が空きます。対して『秋』は禾辺と上下が大体揃います。木と火の大きさが大体同じくらいです。

 

言編

 

※言偏の書き方と字形の整え方

 

言偏は言うを変形した形になります。2画は左に長めにして、2画目と口は右に揃えます。3、4画目は若干左に寄ります。

 

※『計』と『誠』の書き方を分析

 

『計』と『誠』は言偏の書き方を若干変えています。『計』は旁の各数が少ないので言偏を若干大き目、『誠』は旁の各数がそこそこ多いので言偏は小さめに書いています。

 

更に言うと『誠』はなるの左払いとの兼ね合いから、口の位置を若干左にずらしています。

 

さんずい

 

※さんずいの書き方と字形の整え方

 

さんずいも他の偏と同じように右側を揃え、左に突き出す三角形の形に配置しています。書き方としてはカタカナの『シ』に近いです。

 

※『清』と『泳』の書き方を分析

 

『清』と『泳』のさんずいは若干書き方を変えています。これは言偏の時の『誠』と同じように3画目を左にずらしています。

 

『清』ですが、青の月は左に払ってもいいですが、止めた方が好ましいです。

 

 

糸偏

 

※糸偏の書き方と字形の整え方

 

糸偏は2種類の書き方があります。1つ目は小学校で習うような『糸』をそのまま偏にした形、2つ目は4〜6画目を点にした形。

 

どちらでも構いませんが、点の形にした方が文字のバランスはとりやすくなります。また、行書で書きたい場合は点にする必要があります。

 

※『組』と『級』の書き方を分析

 

『組』のように普通の糸の形でも左側は揃えるように書きます。しかし普通の糸は左に揃えずらいということもあり、点の方が書きやすいとも言えます。

 

『組』は糸に対して上下に空間を作ります。『級』は左右へノビノビ払うのがポイントです。

 

行人偏

 

※行人偏の書き方と字形の整え方

 

行人偏は1・2画を平行に書かないことがポイントです。左払いの方向を変えてあげることで文字に表情が生まれます。

 

※『徳』と『行』の書き方を分析

 

3画目の縦画は2画目の1/2の場所から書き出します。これは人偏も同じです。また、他の偏と同じように1・2画目の右側は揃えます。

 

 

偏のポイント

 

普段よく使う偏は30種類前後ありますが、今回はその中でも代表的な『木・禾・言・水・糸・行』を取り上げてみました。

 

6種類取り上げただけですが、幾つかの法則が見つかったのでないかと思います。

 

  • 偏になると文字は変形する
  • 偏の右端は揃える
  • 偏は左が頂点になる3角形になる
  • 偏と旁は上下の空間ができる場合とできない場合がある
  • 旁の形によっては偏の形に工夫が必要になる

 

ざっと思いつくだけでこれだけあります。もっと詳細に見ると、もっといろいろと見えてくるでしょう。

 

このような偏と旁の関係を知ったうえで、1文字毎の練習をすると上達の効率は格段に上がります。

 

ちょっと複雑に感じるかもしれませんが、頭の片隅に記録しておいてください。

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